声をコントロールすることができる人は100%モテる

あなたが、他者のことを「素敵!」と思う時を考えてみましょう。異性ではなくても構いません。どんな人の、どんな姿を見た時に、グッときますか?

私の友人のひとりに聞いてみました。28歳女性・銀行勤務のS子は「そうだなあ~やっぱり、自分にないものを持ってる人って憧れるなあ。私は仕事が遅いから、仕事がバンバンできる人は素敵だと思う。」

フムフム。確かに、自分にないものを持ってる人って、魅力的ですよね。私も、不器用だし料理も苦手だから、パパっと料理とかできちゃう人は憧れちゃいます。このように、「自分にないものを持ってる人」というのは、「自分よりも高い能力を持ってる人」とほぼ同じです。憧れって、そういうところから生まれるものですよね。恋愛の基本を体験する学生時代においては、勉強ができたりスポーツができたりする人に憧れるもの。性格も同様で、自分が引っ込み思案だったら、明るくて誰とでも話せる人にひかれる、なんてこともよくあるものです。

ところで、女性が、男性の仕草にグッとくる、という定番といえば、「車の運転中」ってやつがそのひとつですよね。車を止めるのにバッグする時に、助手席に手を添えるのがグッとくる~、なんて、ちょっとベタ過ぎかな?(笑)でも、女性が髪をかきあげる仕草や、足を組み替える仕草と同じように、ものすごくベタだけどやはり私たちの心を捉えちゃう何かがある気がします。

車の運転にグッとくるのは、「車を自分の思いのまま動かしてる」というところがポイントなのではないでしょうか。車の運転が下手な人よりも、上手な人の方が、どう考えてもモテるはず。それは、車という機械をコントロールできてる能力にグッとくるからなのかもしれません。

私たちは、人間を絶やさないために子孫を残さなければなりませんから、自然と、能力の高い人を選ぶ傾向にあるそうです。できるだけ優秀なDNAを遺したいという、生物的な欲望なのでしょう。だから、お金持ちはモテる!仕事ができる人はモテる!頭がいい人はモテる!という面は、明らかにあります。

能力が高い人は、車の運転と同じように、あらゆることのコントロールが上手です。運動神経がイイというのも、身体や空間をコントロールできてるということですし、仕事ができるのも、自分の立場がよくわかっていて、やるべきこととしなくていいことの判断がよくついて、人をうまく使うことができる、という、総合的なコントロール能力が必要です。

さて、そこで、常日頃使っている、声のことを考えてみましょう。私たちが良い声だと思う声は、コントロールされた声です。高名な歌手や、俳優や声優、落語家にいたるまで、声の専門家は、自分が出そうと思う声を正確に出せるものです。その能力の高さに、タレントたちは人気者になるわけです。

日常でも同じ。声がすぐにひっくり返っちゃったり、場にそぐわない声を出したりする人よりも、安定した声を出せる人、スッキリとまっすぐに声が出せる人の方が、「能力が高い」と、生物的に判断され、異性にも、そして同性にも、モテるのです。