五感を磨くことであなたの人生を豊かにする→人気者になる

これまでは、声のことをメインにお話してきましたが、ここでは、ちょっと違った角度から、人気者になるためのコツをお話したいと思います。とはいうものの、良い声を手に入れてモテるための、非常に重要な、もしかしたら一番重要なことをお話しますから、ぜひお読みくださいね。

「素敵な人」になりたい、素敵な人になって、多くの人から魅力的だと思われたい。これは、私たち誰もが望むことです。素敵な人というと、イケメンや美人とか、大会社に入ってる高給取りとか、そういうことよりもまず、「他人との関係が上手に取れる人」だということを覚えておきましょう。

職業や見た目は、その人のごく一部の情報です。人間の魅力は、そういうカタチや外面だけではなく、他者との関係の中にあります。「この人といると楽しい」「会いたい」と思わせる人は、会話上手だったり、なにか言葉にはできない魅力を持っていたりとか、もっと複雑微妙な人のことなんです。

その複雑微妙なものを知るためには、「感性」が重要になります。人間には五感と呼ばれるものがあります。「見る」「聞く」「触る」「味わう」「嗅ぐ」が五感ですけど、「第六感」なんていう言葉もある通り、とにかく、人間は複雑微妙な感受性を持って、いろいろと感じたり思ったりしながら生きてるよ、ということなんですね。

魅力的で、また会いたい!話したい!と思わせるような人は、その五感、つまり感性が優れている人です。感受性が豊かということは、人間に興味を持っているということでもあります。人間だけではなく、あらゆるものに興味を持ち、いつでも何かを感じようとアンテナをのばしている。そういう人には、なんともいえない魅力が漂っているものです。「あの人オーラあるよね!」とか、「なんか優しい感じがして好き」とか、私たちは時折思うものですけど、それは言葉にできない感性の問題といえるでしょう。

ですから、私たちがもともと備わっている五感を磨くことで、魅力的な人になることができます。五感をきたえれば、他人との関係を上手に取ることができます。なぜなら、より深く感受性が育つために、相手が今どう思っているのか、とか、この場はこういう流れに持っていった方がうんまくいく、とかの判断がつきやすくなるからです。つまり、「空気が読める」ようになるのです。

また、感性豊かなあなたは、いろいろなことに興味を持つことができますから、自然、人生が豊かになっていきます。楽しみも増えますし、日常生活の小さなことも素敵と思えるようにもなります。そんな人のもとには、異性も同性も老若男女を問わず人が集まってくることでしょう。

五感を磨くためには、よく言われていることではありますが、読書が効果的です。小説でもマンガでも、評論でも、あらゆるジャンルの言葉に触れることで、あなたは多くの人の考えを知ることができます。学生時代には苦手だった作家の本も、大人になると面白く読めた、なんてことが多く起きるのも、人生経験を重ねて、その人の言葉がわかるようになってきたからです。

もちろん、読書のみならず、舞台芸術を見たり、音楽を聞くことは最高の経験となるでしょう。人気者になるために、休日は一歩知らない世界に旅立ち、ぜひ大人のお勉強をしてみてくださいね。